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2022/04/15 08:46

米国株大引け概況(詳報):反落、金利上昇でハイテク株に売り 無料記事

 14日のNY株式市場は、大型ハイテク株の主導で売られる展開。主要指標のダウ平均とナスダック総合指数はそろって反落し、それぞれ前日比113.36ドル(0.33%)安の3万4451.23ドル、292.51ポイント(2.14%)安の1万3351.08ポイントで取引を終えた。
 米長期金利の上昇が重荷だ。米10年債の利回りが一時、2.83%と2018年12月以来の水準まで上昇(米経済指標でインフレ圧力が強いことが改めて示されたことや、NY連銀のウィリアムズ総裁が0.5%の利上げを重ねて支持したことが主因)。これを受け、大型ハイテク株・グロース株を中心に売られている。
 ダウ平均に関しては、決算の上振れを発表したユナイテッドヘルス・グループ(@UNH/U)とゴールドマン・サックス(@GS/U)が買われて朝方に上昇していたものの、買いの勢いが続かず小幅に下落した。このほか、米株式市場は15日からイースター(復活祭)で3連休入りするため、引けにかけてポジション調整の売りも膨らんだ。
 セクター別では、S&P500指数を構成する全11業種のうち9業種が下落。なかでも、情報技術セクターの下げがきつい。IT機器大手アップル(@APPL/U)が3.00%安、IT大手マイクロソフト(@MSFT/U)が2.71%安と売られたほか、半導体大手のエヌビディア(@NVDA/U)とインテル(@INTC/U)が4.26%、2.85%ずつ値を下げた。
 コミュニケーションサービス・セクターも安い。ネット動画配信大手ネットフリックス(@NFLX/U)が2.65%安、グーグルを傘下に置くアルファベット(@GOOG/U)が2.33%安、SNS大手メタ・プラットフォームズ(@FB/U)が2.24%安、エンターテインメント大手ウォルト・ディズニー(@DIS/U)が1.42%安と売られている。
 他の個別動向では、スポーツ用品大手ナイキ(@NKE/U)が4.68%高と急伸。JPモルガンが最新リポートで、中国市場の売上高について「22年3〜5月期は前四半期から改善する」との見通しを示したことが追い風だ。


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