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2021/09/21 08:36

米国株大引け概況(詳報): 大幅続落、中国恒大巡る懸念などで 無料記事

 週明け20日のNY株式市場は、投資家心理の悪化で幅広く売られる展開。主要指標のダウ平均が前日比614.41ドル(1.78%)安の3万3970.47ドルと大幅に3日続落した。ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数も売られ、330.07ポイント(2.19%)安の1万4713.90ポイントと大幅続落している。
 21〜22日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、市場ではテーパリング計画を巡り神経質な状態にあるなか、リスクオフの動きが強まった。中国不動産開発大手である中国恒大集団の巨額デフォルト懸念が浮上するなか、中国景気の先行きが心配されているほか、米国でコロナ感染者数が高止まりしていること、増税案の浮上、米連邦政府の債務上限引き上げを巡る先行き不透明感――などが懸念されている。相対的に安全資産とされる債券が買われ、長期金利を代表する10年債利回りが1.31%(↓0.05ポイント)に低下したほか、投資家心理を表すとされるVIX指数が25超に急上昇した。
 セクター別では、S&P500全11業種が下落。なかでもエネルギーや金融、素材、資本財など景気敏感株・バリュー株が安い。商品市況安を受け、石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)が2.67%安、鉱山開発大手のフリーポートマクモラン(@FCX/U)が5.69%安、鉄鋼大手のニューコア(@NUE/U)が7.64%安、建機大手のキャタピラー(@CAT/U)が4.47%安と値下がりした。
 大型ハイテク株も軟調。Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が3.08%安、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が3.86%安、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が2.14%安、SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が2.47%安で引けた。



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