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2022/08/17 08:36

米国株大引け概況(詳報): ダウ5日続伸、ナスダックは小反落 無料記事

 16日のNY株式市場は、小売株が買われる半面、ハイテク株が小安いというまちまちな展開。主要指標のダウ平均が前日比239.57ドル(0.71%)高の3万4152.01ドルと5日続伸する一方、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数は25.50ポイント(0.19%)安の1万3102.55ポイントと小反落で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数は、8.06ポイント(0.19%)高の4305.20ポイントと小幅ながら3日続伸している。
 世界経済の成長減速懸念がくすぶるなか、米消費の底堅さが支援材料。主要指数は朝方に小安く寄り付いたものの、小売銘柄を中心に底堅く推移した。第2四半期決算が上振れたウォルマート(@WMT/U)、ホーム・デポ(@HD/U)がそれぞれ5.11%、4.06%ずつ上昇し、相場をけん引。同業も連れ高し、ターゲット(@TGT/U)が3.92%高、クローガー(@KR/U)が3.28%高、ベスト・バイ(@BBY/U)が4.45%高と値を上げている。7月FOMCの議事要旨公表を17日に控えるなかで債券が売られ、米2年債利回りと米10年債利回りがそれぞれ3.26%(↑0.08ポイント)、2.80%(↑0.01ポイント)と上昇したが、投資家心理を反映するVIX指数(恐怖指数)は19.69(↓0.26)と20割れが継続した。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち6業種が上昇(5業種が下落)。前述したように小売銘柄が買われたため、生活必需品、一般消費財の両セクターが1%超の上昇を記録した。また、金融、素材、資本財など(エネルギーを除く)景気敏感セクターも強含んだ。
 一方、エネルギーやハイテク株などは弱含み。WTI原油先物が1バレル86.53ドル(↓約3%)と90ドル台割れが続くなか、石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)が0.93%安、オキシデンタル・ペトロリアム(@OXY/U)が1.29%安と値下がりした。また、主要半導体銘柄で構成されるSOX指数は約1%下落している。


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