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2022/12/12 08:41

米国株大引け概況(詳報): 反落、11月PPIの上振れを嫌気 無料記事

 先週末9日のNY株式市場は、インフレへの警戒感が根強いなかで弱含む展開。主要指標のダウ平均が前日比305.02ドル(0.90%)安の3万3476.46ドルと3日ぶりに反落し、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が77.38ポイント(0.70%)安の1万1004.62ポイントと反落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も反落し、29.13ポイント(0.73%)安の3934.38ポイントで引けた。
 来週13日発表の11月消費者物価指数(CPI)や13〜14日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、積極的に買い向かう動きは限定的。この日発表された11月の米生産者物価指数(PPI)が前月比0.3%上昇(市場予想:約↑0.2%)したことを受け、米金融当局の利上げ長期化が改めて警戒されている。インフレ圧力の根強さが示されるなかで米国債が売られ、2年債利回りが4.34%(↑0.03ポイント)、10年債利回りが3.58%(↑0.10ポイント)と上昇した。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち10業種が下落(コミュニケーションのみ小幅高)。景気敏感セクターのエネルギー、素材、資本財のほか、ヘルスケア、生活必需品などが軒並み軟調だった。石油大手のシェブロン(@CVX/U)が3.19%安、油田サービスのシュルンベルジェ(@SLB/U)が5.91%安、鉱山開発大手のフリーポートマクモラン(@FCX/U)が3.19%安、建機大手のキャタピラー(@CAT/U)が1.57%安と値を下げている。
 他の個別材料では、ヨガウエア大手のルルレモン・アスレティカ(@LULU/U)が12.85%安と急落。ガイダンスの弱さが嫌気された。一方、クラウド型電子署名サービスを提供するドキュサイン(@DOCU/U)は12.37%高と急伸。第3四半期(8〜10月)決算の上振れやガイダンスの上方修正が好感された。


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