1日のNY株式市場では、PC大手メーカーのデル・テクノロジーズ(@DELL/U)が前日比21.25％高の68.19ドルと急騰して取引を終えた。直近決算の上振れと通期ガイダンスの引き上げが好感され、上場来高値を更新している。
　8月31日に発表された第2四半期（5 7月）決算は、売上高が前年同期比13％減の229億3400万ドル、純利益が10％減の4億5500万ドルに縮小する減収減益の結果だが、売上高、調整後・希薄化後EPS（非GAAP、1.74ドル）がともに市場予想（それぞれ約208億ドル、約1.14ドル）を大幅に上回った。
　こうした中で、同社は通期ガイダンスを上方修正。24年1月通期（23年2月 24年1月）の予想業績について、売上高を895億 915億ドル（従来予想：838億 900億ドル）に引き上げている。
　ブローカーの間では、人工知能(AI)ブームに絡み、同社のハードウェア需要増に期待する向きが出てきた。例えばモルガン・スタンレーは最新リポートで、アップル(@AAPL/U)に代わり、デルをITハードウェア分野の「トップピック」に選定。AI向けサーバーに対する需要増が業績のドライバーになるとみており、減収にもかかわらず、デルに対する投資判断を「オーバーウエイト」とし、目標株価を70ドルに引き上げている。


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