詳細
検索 (期間指定)
期間

2022/10/21 08:37

米国株大引け概況(詳報): 続落、金利上昇が重し 無料記事

 20日のNY株式市場は、金利上昇が引き続き逆風となる展開。主要指標のダウ平均が前日比90.22ドル(0.30%)安の3万333.59ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が65.67ポイント(0.61%)安の1万614.84ポイントとそろって続落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も続落し、29.38ポイント(0.80%)安の3665.78ポイントで引けている。主要指数は朝方に反発傾向だったものの、10年債利回りが年初来の高値水準を更新するにつれて失速した形だ。
 「インフレ抑制に向けて積極的な利上げが続く」との懸念が続く状況。米国債が売られ、金融政策動向に敏感な2年債利回りが4.61%(↑0.05ポイント)、長期金利を代表する10年債利回りが4.23%(↑0.10ポイント)とそろって上昇した。この日はフィラデルフィア連銀のハーカー総裁(23年にFOMCの投票権を保有)が政策金利の動向について「年末までに4%を大きく上回る」との見通しを示している。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち8業種が下落。公益や資本財、一般消費財などのセクターが軟調だった。個別銘柄では、再生エネルギー大手のネクステラ・エナジー(@NEE/U)が4.07%安、鉄道大手のユニオン・パシフィック(@UNP/U)が6.80%安、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が6.65%安などと幅広く値を下げている。テスラに関しては、7〜9月期の売上高が下振れたほか、「今年の納車目標が未達になる」との見通しが嫌気された。
 一方、一部の決算銘柄は逆行高。7〜9月期決算が上振れた通信キャリア大手のエイ ティ アンド ティ(@T/U)が7.72%高、半導体装置大手のラムリサーチ(@LRCX/U)が7.81%高、老舗IT企業のアイ ビ− エム(@IBM/U)が4.73%高と値を上げた。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース