ネット動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/U)はこのほど、サブスクリプションサービスの料金プランを一部の国・地域で値下げした。23日付ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)によると、対象地域は中東（イエメン、ヨルダン、リビア、イランなど）、北アフリカを除くアフリカ（ケニアなど）、欧州（クロアチア、スロベニア、ブルガリアなど）、中南米（ニカラグア、エクアドル、ベネズエラなど）、アジア（マレーシア、インドネシア、タイ、フィリピンなど）など30カ国超に上るという。
　なお、IT系ニュースサイトの「TechCrunch」が調査会社「Ampere Analysis」のリポートを引用して伝えたところによると、値下げの対象エリアは100カ国を超えるようだ。プラン3つのうち、最も安い「Basic」の値下げ幅が20〜60％で最も大きい。値下げの恩恵を受けるのは、推計で加入者全体の4％余り（1000万人超）に上るという。
　世界190カ国超で事業展開するネットフリックスは、北米市場（米国、カナダ）が飽和するにつれ、他のエリアでのシェア拡大を模索中。料金を支払わずに視聴する「アカウント共有（パスワード共有）」を取り締まるため、今月8日に「有料共有サービス」を新たに4カ国（カナダ、ニュージーランド、ポルトガル、スぺイン）に広げることを発表したが、「加入者からの苦情が相次いでいる」との報道もある。
　ネットフリックス株は23日、前日比3.35％安の323.65ドルと5日続落で取引を終えた。


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