2023/03/03 09:40
セールスフォース11%高、マージン改善などに期待感
2日のNY株式市場では、顧客管理ソフト大手のセールスフォース(@CRM/U)が前日比11.50%高の186.59ドルと急伸して取引を終えた。
前日引け後に発表された第4四半期(22年11月〜23年1月)決算が上振れた上、明るい見通しを示したことが好感された形。会社側は24年1月期業績について、売上高を「345億〜347億ドル(23年1月期実績:313億5200万ドル)」、調整後の営業利益率(非GAAP)を「約27%(同:22.5%)」、調整後の希薄化後EPS(非GAAP)を「7.12〜7.14ドル(同:5.24ドル)」と予想した。軒並み市場予想(それぞれ約340億5000万ドル、約22.4%、約5.78ドル)を上回っている。
また、自社株購入枠も約200億ドルに倍増させた。昨年8月に100億ドルの自社株買い計画を発表したことに続き、さらに株主還元を強化した形だ。
同社は今年1月、従業員の1割を削減するリストラ計画を発表したばかり。第4四半期に8億2800万ドルの関連費用を計上したものの、収益性を優先する姿勢を鮮明にしている。第4四半期はリストラ費用の計上で赤字だが、調整後の営業利益率(非GAAP)は過去最高の29.2%(前年同期比↑14.2ポイント)に改善した。
コスト削減や株主還元強化などの動きは、経営改革への圧力が高まりつつあることが背景。サードポイントやエリオット・マネジメント、スターボード・バリュー、バリューアクト・キャピタルなど複数アクティビスト(物言う投資家)が今年に入って続々とセールスフォースへの出資を表明している。セールスフォースは先ごろ、バリューアクトのメイソン・モーフィット最高経営責任者(CEO)を取締役に迎えることも発表した。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
前日引け後に発表された第4四半期(22年11月〜23年1月)決算が上振れた上、明るい見通しを示したことが好感された形。会社側は24年1月期業績について、売上高を「345億〜347億ドル(23年1月期実績:313億5200万ドル)」、調整後の営業利益率(非GAAP)を「約27%(同:22.5%)」、調整後の希薄化後EPS(非GAAP)を「7.12〜7.14ドル(同:5.24ドル)」と予想した。軒並み市場予想(それぞれ約340億5000万ドル、約22.4%、約5.78ドル)を上回っている。
また、自社株購入枠も約200億ドルに倍増させた。昨年8月に100億ドルの自社株買い計画を発表したことに続き、さらに株主還元を強化した形だ。
同社は今年1月、従業員の1割を削減するリストラ計画を発表したばかり。第4四半期に8億2800万ドルの関連費用を計上したものの、収益性を優先する姿勢を鮮明にしている。第4四半期はリストラ費用の計上で赤字だが、調整後の営業利益率(非GAAP)は過去最高の29.2%(前年同期比↑14.2ポイント)に改善した。
コスト削減や株主還元強化などの動きは、経営改革への圧力が高まりつつあることが背景。サードポイントやエリオット・マネジメント、スターボード・バリュー、バリューアクト・キャピタルなど複数アクティビスト(物言う投資家)が今年に入って続々とセールスフォースへの出資を表明している。セールスフォースは先ごろ、バリューアクトのメイソン・モーフィット最高経営責任者(CEO)を取締役に迎えることも発表した。
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