17日のNY株式市場は、調整ムードがくすぶるなかで売りが続く展開。主要指標のダウ平均が前日比290.91ドル（0.84％）安の3万4474.83ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が157.70ポイント（1.17％）安の1万3316.93ポイントとそろって3日続落で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、33.97ポイント（0.77％）安の4370.36ポイントと3日続落して引けている。
　長期金利の上昇基調が続くなか、市場参加者が株式のポジションを減らす動きが継続中。長期債の6日続落で10年債利回りが一時4.32％余りに上昇し、2008年以来の高水準に達したことが嫌気された（結局、前日比0.02ポイント上昇の4.27％で終了）。インフレが抑制されつつあるものの、足元の米経済が想定以上に底堅く推移するなか、金融引き締めの長期化が引き続き警戒されている。
　セクター別では、S&P500全11業種のうち10業種が軒並み下落（エネルギーのみ逆行高）。大型ハイテク株を含む一般消費財、情報技術のほか、ディフェンシブな生活必需品、ヘルスケアなどのセクターが軟調だった。電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が2.83％安、 IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が1.46％安、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が3.13％安と値を下げている。また、ドラッグストア・医療保険大手のCVSヘルス(@CVS/U)は8.14％安と急落。米カリフォルニア州の医療保険団体がCVSとの薬剤給付管理(PBM)委託契約の大半を打ち切り、アマゾン(@AMZN/U)などの他社と契約したことがマイナス材料視された。
　決算発表銘柄は明暗。コンピューター・ネットワーク機器大手のシスコシステムズ(@CSCO/U)が3.34％高と買われる一方、小売大手ウォルマート(@WMT/U)は2.24％安と値を下げている。


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