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2023/10/23 08:40

米国株大引け概況(詳報): 続落、地銀株や太陽光発電銘柄が安い 無料記事

 先週末20日のNY株式市場は、リスクオフの流れが続くなかで幅広く売られる展開。主要指標のダウ平均が前日比286.89ドル(0.86%)安の3万3127.28ドルと3日続落し、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が202.36ポイント(1.53%)安の1万2983.81ポイントと4日続落で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、53.84ポイント(1.26%)安の4224.16ポイントと4日続落で引けている。
 中東情勢巡る悪化への警戒感に加え、金利の上昇によって、一週間を通じて下落した状態。20日には米国債が買い戻され、長期金利を代表する10年債利回りが4.91%(↓0.08ポイント)まで下がったが、投資家心理の改善にはつながらなかった(VIX指数は21.40→21.71に上昇)。
 期待外れの決算で地銀株が軟調だったことも重し。リージョンズ・ファイナンシャル(@RF/U)が12.38%安、コメリカ(@CMA/U)が8.53%安、ウエスタン・アライアンス・バンコープ(@WAL/U)が8.38%安と売り込まれた。足元利益が上振れたクレジットカード大手アメリカン・エキスプレス(@AXP/U)も5.38%安と沈んだ。
 セクター別では、S&P500全11業種がすべて下落。なかでも大型ハイテク株を含む情報技術や一般消費財、景気動向に敏感なエネルギー、素材などが1%超の下げを強いられた。電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が3.69%安、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が2.52%安、業務用ソフト大手のオラクル(@ORCL/U)が5.99%安と売られたほか、石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)が1.72%安、金融大手のバンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)が2.41%安、鉱山開発大手のフリーポート・マクモラン(@FCX/U)が3.83%安と値を下げた。
 他の個別銘柄では、太陽光発電システム関連銘柄が安い。業績警告でソーラーエッジ・テクノロジーズ(@SEDG/U)が27.27%安と急落し、エンフェーズ・エナジー(@ENPH/U)も14.68%安と連れ安した。


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