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2023/06/05 09:48

米国株週間相場見通し:神経質な値動きか 無料記事

 今週のNY株式市場は、6月利上げを巡る思惑が錯綜する中で揉み合う展開になりそうだ。懸案の債務上限問題が解決されたことは朗報だが、すでにマーケットに織り込まれた状態といえる。
 目先の焦点はインフレと金融政策の動向だが、注目された5月の雇用統計は強弱が織り交じり(非農業部門の雇用者数が33.9万人と予想の19.5万人を大きく上回る一方、平均時給の伸び鈍化や失業率の上昇などマイナス要因も散見)、金融引き締めの長期化観測を強める結果とはなっていない。
 とは言え、今週から来週にかけて重要経済指標(5月の非製造業景況指数や同月のCPIやPPIなど)の発表が相次ぐ点は気がかり。6月15日のFOMCに向けて、指標の内容に一喜一憂する流れが続くこととなりそうだ。
 また、ハイテク主導で買われてきた足元の相場に過熱感が出始めている点に留意する必要もある。ナスダックの14日RSIは73.1と買われ過ぎを示す70を大きく超え、フィラデルフィア半導体指数も69まで上昇した。過去の事例を見る限り、この水準で一旦は調整する可能性が高いといえよう。



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