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2022/10/20 08:44

米国株大引け概況(詳報): 3日ぶり反落、長期金利の上昇が重し 無料記事

 19日のNY株式市場は、金利上昇でリバウンドの勢いが失速する展開。主要指標のダウ平均が前日比99.99ドル(0.33%)安の3万423.81ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が91.89ポイント(0.85%)安の1万680.51ポイントとそろって3営業日ぶりに反落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も反落し、24.82ポイント(0.67%)安の3695.16ポイントで引けている。
 「インフレ抑制に向けて積極的な利上げが続く」との懸念が続く状況。米国債が売られ、金融政策動向に敏感な2年債利回りが4.56%(↑0.13ポイント)、長期金利を代表する10年債利回りが4.13%(↑0.12ポイント)とそろって急上昇した。この日はミネアポリス連銀のカシュカリ総裁(23年にFOMCの投票権を保有)が「コアインフレに実質的な改善がみられない場合、FFレートは4.75%を超える」との見通しを示している。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち10業種が軒並み下落(エネルギーのみ約3%高)。大型ハイテク株が含まれるコミュニケーションや情報技術の下げ幅が小さかった半面、金融、ヘルスケア、公益などのセクターが1%超の下落を強いられた。金融大手のジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)が1.96%安、バンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)が2.75%安、医薬品大手のアボット ラボラトリーズ(@ABT/U)が6.54%安、再生エネルギー大手のネクステラ・エナジー(@NEE/U)が1.89%安と値を下げている。
 一部の決算銘柄は逆行高。堅調な7〜9月期決算を発表したネット動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/U)が13.09%高、保険大手のトラベラーズ(@TRV/U)が4.44%高、航空大手のユナイテッド・エアラインズ(@UAL/U)が4.97%高、半導体装置大手のASMLホールディング(@ASML/U)が6.27%高と値を上げた。


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