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2023/03/09 09:50

FRBがピーク金利を「6%」に引き上げる可能性ある=ブラックロックのCIO 無料記事

 このところの米景気指標の堅調さを受けて、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長がタカ派的な発言を行ったことで、ウォールストリートの一部からは「最終的な政策金利が『6%』に上がる可能性」に言及する向きが出てきた。例えば8日付CNBCによると、資産運用大手ブラックロック(@BLK/U)の最高投資責任者(CIO)、リック・リーダー氏は同日、「FRBがFFレートを6%に引き上げ、それを長期間維持することで景気を減速させ、インフレ率を2%近くまで引き下げることになる合理的な可能性があると思う」とコメントしている。先月発表された1月の雇用統計や消費者物価指数(CPI)を引き合いに出し、「米経済が予想よりも回復力がある」と指摘。「今日の米経済が過去数十年ほど金利動向に敏感でなくなったことに一部原因があり、それは良いことだが、FRBにとっては問題を複雑にしている」と分析した。
 なお、「Fed Watchツール」によると、FFレートの最終到達水準(ターミナルレート)が「6%」を超える可能性は現時点でまだ10%程度。今年の夏〜秋にかけて「5.50〜5.75%」または「5.75〜6.00」を想定する市場参加者が多数派だ(現在のFFレート:4.50〜4.75%)。「3月会合で0.50%の利上げを行った後、5月と6月の会合で0.25%ずつ利上げし、24年初までその水準を保つ」との見方が優勢となっている。


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