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2022/09/27 08:47

米国株大引け概況(詳報): 5日続落、金利上昇が逆風 無料記事

 週明け26日のNY株式市場は、金利の急上昇や為替市場の混乱、世界的な景気後退懸念などが逆風となるなかで売りが続く展開。主要指標のダウ平均が前日比329.60ドル(1.11%)安の2万9260.81ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が65.01ポイント(0.60%)安の1万802.92ポイントとそろって5日続落で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も売られ、38.19ポイント(1.03%)安の3655.04ポイントと5日続落。朝方に大型ハイテク株を中心に押し目買いの動きも一部でみられたが(ナスダック総合指数は一時1.43%高)、S&P500はダウ平均と共に年初来安値を更新している。
 この日は英ポンドが対ドルで約4%下落し、史上最安値を更新した(緊急利上げ観測でその後は上昇)。すでに米国で金融当局が積極的な利上げを行っていることもあり、ドル指数の上昇基調が加速している(ドル高は多国籍企業にとって減益要因)。米国債は売られ、政策金利動向に敏感な2年債利回りが4.34%(↑0.14ポイント)、長期金利を代表する10年債利回りが3.92%(↑0.24ポイント)と急上昇し(それぞれ2007年、2010年以来の高水準)、投資家心理を反映するVIX指数(恐怖指数)も32.26(↑2.34)と上昇した。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち10業種が軒並み下落(生活必需品のみ小幅高)。エネルギーや公益、金融、素材などの下げがが比較的大きかった。原油安(↓2.6%)が続くなかで、石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)とシェブロン(@CVX/U)がそれぞれ2.06%、2.63%ずつ売られたほか、油田サービスのハリバートン(@HAL/U)が5.17%安と値下がりしている。このほか、再生エネルギーのネクステラ・エナジー(@NEE/U)が1.66%安、金融大手のジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)が2.15%安と売られた。


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