M&Aで世界的な製紙・包装大手が誕生する――との観測が浮上した。ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が7日に消息筋情報として伝えたところによると、米製紙大手のウェストロック(@WRK/U)がアイルランド同業のスマーフィット・ カッパ（Smurfit Kappa）との合併交渉で合意に近づいているという。この報道を受け、スマーフィット・ カッパは同日、新持株会社「スマーフィット・ウェストロック」の設立に向けてウェストロック側と交渉していることを認めている。同協議が継続中であり、相互のデューデリジェンスに取り組んでいることも明らかにした。
　合併合意に至った場合、時価総額200億ドル規模の大手が誕生する見通し。互いの主要市場（ウェストロックの欧州市場、スマーフィットの米国市場）でのエクスポージャーが小さいため、重複部分は限定的とされる。ただ、スマーフィット側は「合併後の初年度末時点で年間4億ドル規模のコスト削減が可能」とみている。
　ジョージア州アトランタを拠点とするウェストロックは、2015年にRock-TennとMeadWestvacoが合併して設立された。インターナショナル・ペーパー(@IP/U)やパッケージング・コープ・オブ・アメリカ(@PKG/U)と並ぶ業界大手とされる。


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