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2023/01/30 08:47

米国株大引け概況(詳報): 続伸、大型ハイテク株が高い 無料記事

 先週末27日のNY株式市場は、大型ハイテク株を中心に買いが続く展開。主要指標のダウ平均が前日比28.67ドル(0.08%)高の3万3978.08ドルと小幅に6日続伸したほか、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が109.30ポイント(0.95%)高の1万1621.71ポイントと続伸して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も上昇し、10.13ポイント(0.25%)高の4070.56ポイントと小幅に続伸して引けている。
 「ソフトランディング」への期待を巡って、弱気派と強気派が押し合うなか、足元では上昇基調が続く状態。26日に発表された第4四半期(10〜12月)GDP成長率など、直近の経済指標が軒並み上振れるなか、深刻な景気後退に対する懸念は薄らぎつつある。この日発表された12月・個人消費支出(PCE)物価指数と同コア指数は、前年比でそれぞれ5.0%、4.4%ずつ上昇し(ともに市場予想に一致)、前月(それぞれ↑5.5%、↑4.7%)から減速。米連邦準備制度理事会(FRB)の目標(2%)には依然として高すぎるものの、インフレの鈍化基調が続くなかで、市場では連邦公開市場委員会(FOMC)での高官発言や雇用統計の動向が注目されている。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち6業種が上昇。大型ハイテク株が含まれる一般消費財、コミュニケーション、情報技術などが上昇した。電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が11.00%高と急騰したほか、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が3.04%高、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が3.01%高、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が1.37%高、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が2.84%高と軒並み値を上げている。一方、景気敏感のエネルギーや素材のほか、ヘルスケア、生活必需品など5業種は弱含んだ。
 決算発表銘柄は高安まちまち。半導体大手のインテル(@INTC/U)が6.41%安、石油大手のシェブロン(@CVX/U)が4.44%安、半導体検査装置大手のKLA(@KLAC/U)が6.86%安と急落する一方、クレジットカード大手のアメリカン・エキスプレス(@AXP/U)が10.54%高、ビザ(@V/U)が2.99%高と値を上げた。


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