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2022/11/10 09:44

コインベースやロビンフッドが安い、仮想通貨の急落を嫌気 無料記事

 9日のNY株式市場では、仮想通貨関連銘柄が安い。米国仮想通貨取引所大手のコインベース(@COIN/U)が前日比9.54%安の45.98ドルと急落したほか、仮想通貨取引も扱うスマートフォン証券のロビンフッド マーケッツ(@HOOD/U)も同13.76%安の8.32ドルと売られている。
 仮想通貨業界の混乱や同市場の急落が逆風。仮想通貨取引所大手のFTXが流動性危機に直面するなか、「同業バイナンスがFTXの米国外事業を買収し、救済する」と前日に報じられたが、バイナンスは9日に「買収計画を撤回する」と発表した。デューデリジェンスの結果や、顧客資金の取り扱いの誤り、米当局による調査疑惑など直近の報道を受けて方針を変更した形。公式ツイッターで「当初はFTXの顧客(ユーザー)に流動性を提供できるよう支援することを望んでいたが、問題は私たちの管理・支援能力を超えている」と説明している。
 CNBCによると、年初に企業価値が約320億ドルと評価されていたFTXは資金不足で破産の危機に直面中。共同創業者のサム・バンクマンフリード氏は緊急の資金調達を模索しているものの、バイナンスに代わる支援先が現れるかどうかは不明だ。なお、バンクマンフリード氏は今年5月、傘下企業を通じロビンフッドの株式7.6%を保有していることを公表していた。
 業界の混乱を受け、最大の仮想通貨であるビットコインは連日で急落。9日には一時、2020年11月以降で初めて1BTC当たり1万6000ドル台を割り込む場面もみられた(約2年ぶり安値)。日本時間9時42分現在は1万6000ドル台をやや上回る水準で推移している。


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