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2023/04/05 08:48

米国株大引け概況(詳報): ダウとS&P500が5日ぶり反落、景気後退懸念で 無料記事

 4日のNY株式市場は、景気後退懸念が強まるなかで売られる展開。主要指標のダウ平均が前日比198.77ドル(0.59%)安の3万3402.38ドルと5営業日ぶりに反落し、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が63.12ポイント(0.52%)安の1万2126.33ポイントと続落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も5営業日ぶりに反落し、23.91ポイント(0.58%)安の4100.60ポイントで引けている。小型株を代表するラッセル2000指数は、32.66ポイント(1.81%)安の1769.66ポイントと下げが大きかった。
 朝方はやや強含みでスタートしたものの、景気指標の下振れや原油高を背景に景気悪化を警戒した売りに押された形。2月のJOLT求人件数が2021年以降で初めて1000万人台を割り込み、これまで景気を支えてきた労働市場が減速し始めたことを示唆したことが影響している。また、JPモルガン・チェース(@JPM/U)のダイモンCEOが株主向けの年次書簡で「銀行危機はまだ終わっておらず、影響が何年も続く」と述べたことも警戒感を煽った。債券は買われ、2年債利回りが3.83%(↓0.13ポイント)、10年債利回りが3.34%(↓0.07ポイント)に低下している。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち7業種が下落。なかでも景気循環に敏感な資本財、エネルギー、素材などの業種で下げが目立った。建機大手のキャタピラー(@CAT/U)が5.40%安、農機大手のディア(@DE/U)が4.18%安、建設・産業機器レンタル大手のユナイテッド・レンタルズ(@URI/U)が7.70%安、鉄鋼大手のニューコア(@NUE/U)が6.88%安と急落している。
 一方、大型ハイテク株の一角やヘルスケア株などは底堅い。EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が1.50%高、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が0.77%高、ヘルスケア大手のジョンソン・エンド・ジョンソン(@JNJ/U)が1.05%高と強含んだ。金先物が約1年ぶりの高値をつけるなか、産金株のバリック・ゴールド(@GOLD/U)とニューモント(@NEM/U)はそれぞれ4.42%、3.80%ずつ上昇した。


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