今週のNY株式市場は、追加利上げ観測の再燃で上値が重い値動きとなりそうだ。
　今週最大のイベントであるジャクソンホール会合（25日）までは、金融政策スタンスの不透明感で買い手控えムードが強まると思われる。先週17日に一時4.33％まで上昇した米10年債利回りは、同会合で予定されるパウエルFRB議長の講演によって（内容次第で）更に跳ね上げる可能性もある。
　追加利上げ観測が強まる背景には、堅調すぎる米国の経済動向がある。足元の重要経済指標が軒並み予想を上回る中（7月の住宅着工件数や小売売上高、週間の失業保険申請件数が軒並み上振れ）、市場では11月の利上げが30％程度まで織り込まれ始める状態だ。
　外部の警戒要因としては、中国経済の下振れ不安が挙げられる。中国国内で不動産・金融リスクが高まりつつあるだけに、その影響が世界経済全体に及ぶ恐れもあろう。


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