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2023/03/27 08:40

米国株大引け概況(詳報): 続伸、ディフェンシブ銘柄が上昇 無料記事

 先週末24日のNY株式市場は、銀行システム不安がくすぶるものの、ディフェンシブ銘柄を中心に幅広い買いが続く展開。主要指標のダウ平均が前日比132.28ドル(0.41%)高の3万2237.53ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が36.56ポイント(0.31%)高の1万1823.96ポイントとそろって続伸して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も続伸し、22.27ポイント(0.56%)高の3970.99ポイントで引けている。
 クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)の急上昇でドイツ銀行の株価が急落したことを受け、銀行システムに対する懸念が再び強まったが、中盤からは押し目買いの動きが次第に優勢になった。リスク回避による米国債の買い(=金利は低下)が一巡した後、一時3.55%まで下落した2年債利回りが3.77%(前日比↓0.06ポイント)、一時3.28%まで下落した10年債利回りが3.38%(同↓0.05ポイント)まで戻している。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち9業種が上昇(金融と一般消費財は下落)。なかでも公益や生活必需品などディフェンシブ銘柄の上げが目立った。再生エネルギー大手のネクステラ・エナジー(@NEE/U)が2.55%高、電力大手のデュークエナジー(@DUK/U)が3.08%高、日用品大手のプロクター・アンド・ギャンブル(@PG/U)が2.04%高、飲料大手のコカ・コーラ(@KO/U)が1.64%高と値を上げている。大型ハイテク株も強含み、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)とアップル(@AAPL/U)がそれぞれ1.08%、0.83%ずつ上昇した。


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