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2023/10/02 09:39

8月の個人消費支出(PCE)が0.4%増で下振れ、インフレ指標はまちまち 無料記事

 米商務省経済分析局(BEA)は9月29日、今年8月の個人消費・所得統計(以下、金額は季節調整済み年率換算ベース)を発表し、個人消費支出(PCE)が前月比0.4%増の18兆7269億ドルに伸びたことを明らかにした。増加幅は市場予想(約0.5%増)を下回っている。インフレ調整後の実質個人消費支出は0.1%増だった。
 一方、個人所得は0.4%増の23兆838億ドルに伸長。増加幅は市場予想(約0.4%増)と一致した。可処分所得(DPI)は0.2%増、インフレ調整後の実質可処分所得は0.2%減となっている。
 PCE物価指数(PCEデフレーター)、変動の大きい食品・エネルギー品目を除いたコア物価指数(PCEコアデフレーター)はそれぞれ前月比で0.4%、0.1%ずつ上昇した(市場予想はそれぞれ↑約0.5%、↑約0.2%)。前年同月比ではそれぞれ3.5%、3.9%ずつ上昇(市場予想はそれぞれ↑約3.5%、↑約3.9%)。PCE物価指数が7月(↑3.4%)からやや加速したが、コア物価指数は7月(↑4.3%)から鈍化し、約2年ぶりに「4%」台を割り込んでいる。
 個人消費は米国経済活動の約3分の2を占める重要指標。米連邦準備理事会(FRB)はコア物価指数をインフレ指標として重要視し、2%上昇を目標に掲げている。


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