詳細
検索 (期間指定)
期間

2023/06/06 08:53

米国株大引け概況(詳報): 小反落、アップルの下落が重し 無料記事

 週明け5日のNY株式市場は、先週末に急伸した反動で利益確定売りにやや押される展開。主要指標のダウ平均が前営業日比199.90ドル(0.59%)安の3万3562.86ドル、ハイテク株を中心に構成するナスダック総合指数が11.34ポイント(0.09%)安の1万3229.43ポイントとそろって反落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、8.58ポイント(0.20%)安の4273.79ポイントと小反落している。
 序盤は大型ハイテク株の上昇が相場を下支えしていたが、IT機器大手アップル(@AAPL/U)の下落に伴って主要株価指数はマイナスに転じた。この日注目を集めたアップルに関しては、開発者向け会議「WWDC」での発表内容が期待されていたものの、新製品の複合現実(MR)ヘッドセットを公表した後、材料出尽くしで結局0.76%安に沈んでいる(一時は2.21%高で上場来高値を更新)。
 成長懸念もくすぶる状態。5月のISM非製造業景況指数は50.3(前月比↓1.6ポイント)に減速し、市場予想(約52.4)を下回った。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち7業種が下落。先週末に急伸した資本財やエネルギー、金融などのセクターが反落した。航空機大手のボーイング(@BA/U)が2.13%安、建機大手のキャタピラー(@CAT/U)が1.84%安、金融大手のウェルズ・ファーゴ(@WFC/U)が1.92%安、JPモルガン・チェース(@JPM/U)が0.98%安と弱含んでいる。大手銀行に関しては、自己資本規制の強化観測が逆風だ。
 一方、コミュニケーションや一般消費財、ヘルスケアなど4業種は上昇。ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が1.07%高、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が0.84%高、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が1.70%高、バイオ医薬大手のアムジェン(@AMGN/U)が1.75%高と強含んだ。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース