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2023/05/22 09:26

米国株週間相場見通し:方向感を欠く展開か 無料記事

 今週のNY株式市場は、債務上限問題や金融政策の動向を気にしながら不安定な値動きとなりそうだ。
 懸案の債務上限問題については、依然として不透明感が残る状態。先週「マッカーシー下院議長(共和党)とシューマー上院院内総務(民主党)が合意に近づいた」との報道が好感される場面も見られたが、週末には一転して「交渉が中断した」と伝えられた。
 一方、米金利の動向はややポジティブな流れにある。パウエルFRB議長が先週、「これまで想定していたほど金利を引き上げる必要がないかもしれない」と述べたためだ。ただ、あくまでデータ重視姿勢を示しるため過度の楽観スタンスをとれる状況にはない。目先は、今週発表される4月のPCEコアデフレーターやFOMC議事録要旨に注目が集まることとなろう。
 なお、足元で株価の割高感が出始めている点には注意を要する。S&P500指数構成銘柄の予想PER(12ヵ月先)は18.2倍に上昇し、過去5年平均の18.5倍近辺に迫る状況だ。


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