米サプライマネジメント協会(ISM)は5日、5月の米サービス業景況感指数（Services PMI、旧：非製造業景況感指数）を発表し、前月（51.9）を1.6ポイント下回る50.3に低下したことを明らかにした。上昇を見込んでいた市場予想（約52.4）に反して下落した格好。景況判断の分かれ目となる50は5カ月連続で上回った。
　主要な個別指標は総じて下落。「事業活動・生産」が51.5（↓0.5ポイント）、「新規受注」が52.9（↓3.2ポイント）、「雇用」が49.2（↓1.6ポイント）、「サプライヤー納期」が47.7（↓0.9ポイント）と軒並み低下した。インフレ高進で注目されていた「（仕入れ）価格」も56.2（↓3.4ポイント）に下落している。
　毎月第3営業日に発表される米サービス業景況感指数は、「非製造業における景気動向の先行指標」とされる重要指標。50が景気拡大・縮小の分岐点となっている。全国に点在するサービス会社の購買担当幹部が回答したアンケート調査を通じて作成された「事業活動・生産」「新規受注」「雇用」「サプライヤー納期（50以上で供給の遅延、50未満で供給が早いことを意味する）」の4つの個別指標（季節調整済み）に基づいて組成されている。


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