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2023/09/14 08:52

米国株大引け概況(詳報): 小動き、8月CPIをほぼ無風で通過 無料記事

 13日のNY株式市場は、特段の新規材料が無いなかで動意に欠ける展開。主要指標のダウ平均が前日比70.46ドル(0.20%)安の3万4575.53ドルと小幅続落する一方、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が39.97ポイント(0.29%)高の1万3813.58ポイントと小反発で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、5.54ポイント(0.12%)高の4467.44ポイントと小反発で引けている。
 この日発表された8月の消費者物価指数(CPI)は、ほぼ市場予想通りの結果。ガソリン高でCPIが前月比↑0.6%と7月(↑0.2%)から加速したが、市場予想(↑約0.6%)に一致した。コアCPIは前月比↑0.3%と市場予想(↑約0.2%)をやや上回ったが、前年比で↑4.3%と市場予想(↑約4.3%)に一致している。「来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げが見送られる」との市場の見方に変化は無く、米国債は上昇。2年債利回りが4.97%(↓0.05ポイント)、10年債利回りが4.25%(↓0.03ポイント)と下がり、ハイテク株の堅調さにつながった。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち6業種が上昇。公益セクターのほか、大型ハイテク株を含む一般消費財、コミュニケーション、情報技術などのセクターが強含んだ。EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が2.56%高、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が1.43%高、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が1.13%高、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が1.05%高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が1.29%高と値を上げている。
 一方、景気敏感セクターのエネルギーや資本財、素材など5業種は下落。石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)が0.89%安、建機大手のキャタピラー(@CAT/U)が2.09%安、素材化学大手のダウ(@DOW/U)が1.51%安と弱含んだ。


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