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2023/02/28 08:55

米国株大引け概況(詳報): 反発、金利の低下が支援材料 無料記事

 週明け27日のNY株式市場は、押し目買いが入るなかで強含む展開。主要指標のダウ平均が前営業日比72.17ドル(0.22%)高の3万2889.09ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が72.04ポイント(0.63%)高の1万1466.98ポイントとそろって反発して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も12.20ポイント(0.31%)高の3982.24ポイントと小反発している。
 年初来で最大の下落を記録した先週を経て、今週は反発基調で始まった。朝方発表された1月の耐久財受注が下振れるなど低調だったこともあり、2年債利回りが4.78%(↓0.03ポイント)、10年債利回りが3.91%(↓0.03ポイント)に低下したことが相場の支援材料になっている。ただ、朝高の後、上値は重い。先週発表されたインフレ指標の加速を受け、金融引き締めの長期化に対する警戒感が依然くすぶっている。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち7業種が上昇。ハイテク株を含む一般消費財や情報技術、コミュニケーションのほか、資本財セクターが強含んだ。電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が5.46%高と急伸したほか、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が0.92%高、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が0.82%高、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が0.83%高と小幅に上昇している。テスラに関しては、「独ベルリン工場の生産が加速している」と報じられたことが好感された。また、資本財セクターでは、鉄道会社大手のユニオン・パシフィック(@UNP/U)が9.36%高と急伸。「ランス・フリッツ最高経営責任者(CEO)が年内に退任する」と発表したことを受け、事業のテコ入れが期待された形だ。
 一方、ディフェンシブな公益やヘルスケア、生活必需品など4業種は下落。再生エネルギー大手のネクステラ・エナジー(@NEE/U)が1.45%安、製薬大手のファイザー(@PFE/U)が2.32%安、小売大手のウォルマート(@WMT/U)が0.72%安と弱含んだ。


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