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2023/04/27 08:36

米国株大引け概況(詳報): ダウ続落、ナスダックは反発 無料記事

 26日のNY株式市場は、ハイテク大手の好決算が注目される半面、銀行懸念がくすぶる展開。主要指標のダウ平均が前日比228.96ポイント(0.68%)安の3万3301.87ポイントと続落する一方、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が55.19ポイント(0.47%)高の1万1854.35ポイントと反発して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数は、15.64ポイント(0.38%)安の4055.99ポイントと続落して引けている。
 前日にほぼ半値になった地銀大手ファースト・リパブリック・バンク(@FRC/U)は、この日も29.75%安と急落した。第1四半期(1〜3月)に預金が4割減ったことが報告されるなか、シリコンバレーバンク(SVB)の破綻など銀行システムを巡る懸念が蒸し返されている。貸し渋りによる景気への悪影響も警戒され、原油先物は3.6%下落した。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち10業種が軒並み下落(情報技術のみ逆行高)。公益、ヘルスケアのほか、景気に敏感な資本財、エネルギー、素材などが売られた。再生可能エネルギー大手のネクステラ・エナジー(@NEE/U)が4.82%安、製薬大手のイーライ・リリー(@LLY/U)が2.23%安、航空・防衛大手のレイセオン・テクノロジーズ(@RTX/U)が3.37%安、石油大手のシェブロン(@CVX/U)が1.78%安と値を下げている。
 一方、ハイテク大手の一角は高い。好決算でIT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が7.24%高と急伸したほか、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が2.35%高、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が2.73%高と値を上げた。引け後には、第1四半期(1〜3月)決算を発表したSNS大手メタ・プラットフォームズ(@META/UA)が約11%急伸している。


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