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2023/08/22 08:55

米国株大引け概況(詳報): まちまち、ハイテク株が高い 無料記事

 週明け21日のNY株式市場は、長期金利が急上昇するなかでもハイテク株に押し目買いが入る展開。主要指標のダウ平均が前営業日比36.97ドル(0.11%)安の3万4463.69ドルと小反落する一方、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が206.81ポイント(1.56%)高の1万3497.59ポイントと5営業日ぶりに反発して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、30.06ポイント(0.69%)高の4399.77ポイントと反発して引けている。
 米現地メディアによると、今週の注目イベントは、23日引け後のGPU大手エヌビディア(@NVDA/U)の決算と、25日に予定されているパウエルFRB議長のジャクソンホール講演。講演内容がタカ派的なものになるのではとの不安で長期債が売られ、10年債利回りが4.34%(↑0.09ポイント)と2007年以来の高水準をつけるなど、ハイテク株売りにつながりやすい地合いだった。ところが、この日はここ数日売られていたハイテク株に対する押し目買いが優勢。決算前に複数ブローカーが目標株価を引き上げたことでエヌビディアが8.47%高と急伸したほか、下落基調が加速していた電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が7.33%高と買われ、相場をけん引した。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち5業種が上昇。大型ハイテク株を含む情報技術、一般消費財、コミュニケーションの3業種で上げが目立った。前述したエヌビディアやテスラのほか、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が2.35%高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が1.71%高、半導体装置大手のアプライド・マテリアルズ(@AMAT/U)が4.28%高と値を上げている(SOX指数は2.83%高)。
 一方、生活必需品や公益、エネルギーなど6業種は下落。小売大手のターゲット(@TGT/U)が2.61%安、再生エネルギー大手のネクステラ・エナジー(@NEE/U)が1.11%安、石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)が1.21%安、ヘルスケア大手のジョンソン・エンド・ジョンソン(@JNJ/U)が2.98%安と値を下げた。


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