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2023/09/28 10:55

ネクステラ・エナジー8%安、傘下ファンドが分配金の増加見通しを半減 無料記事

 27日のNY株式市場では、再生エネルギー大手のネクステラ・エナジー(@NEE/U)が前日比8.23%安の59.96ドル、傘下再生エネルギーファンドのネクストエラ・エナジー・パートナーズ(@NEP/U)が20.13%安の37.46ドルとそろって急落して取引を終えた。傘下ファンドが分配金の増加見通しを大きく引き下げたことが嫌気されている。
 ネクストエラ・エナジー・パートナーズはこの日、リミテッド・パートナー(株式会社でいう「株主」に相当)への分配金(「配当」に相当)の成長期待について、少なくとも2026年まで「約6%(5〜8%)」に引き下げると発表した。従来目標の「約12%」と比べてほぼ半分に引き下げた形だ。
 両社の最高経営責任者(CEO)を務めるジョン・ケッチャム氏は、「金融政策の引き締めと市中金利の上昇は、分配金を12%ペースで増やすために必要な資金調達に明らかに悪影響を及ぼした」とコメント。「このファイナンス面での負担増は、ネクストエラ・エナジー・パートナーズのユニット価格と利回りに影響を与えた」と説明し、従来の分配金伸び率が持続可能でない(=資金繰りが悪化する)と指摘した。その上で、「現在の市場環境下では、成長見通しを修正することが投資主にとって適切な決定であり、長期的な価値を提供し続けるためのより良い判断であると信じている」と補足している。
 ネクストエラ・エナジー・パートナーズの第2四半期(4〜6月)分配金は、投資1ユニット当たり0.8540ドル(=年間で約3.42ドルに相当)。前年同期比で約12%引き上げていた。現在のユニット価格に対する分配金利回りは約9%で推移している。


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