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2023/05/26 09:49

エヌビディア24%高で最高値、AIブームで「時価総額1兆ドル」に接近 無料記事

 25日のNY株式市場では、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が前日比24.37%高の379.80ドルと急騰し、上場来高値を更新して取引を終えた。足元の好業績や強気のガイダンスが刺激材料。株価の急騰で時価総額が約9500億ドルに達し、「時価総額1兆ドル企業」に近づいた形だ(これまでに時価総額1兆ドル超えを達成した米企業は、アップル、マイクロソフト、アルファベット、アマゾンの4社のみ)。
 前日引け後に発表された第1四半期(2〜4月)決算が上振れた上、「衝撃的」なガイダンスが市場の注目を集めた。会社側が設定した第2四半期(5〜7月)売上高の予想値は「110億ドル±2%」に上り、市場予想の「約71億5000万ドル」を5割余り上回っている。人工知能(AI)チャットボット「ChatGPT」の人気化によって、市場関係者の間では、同社のデータセンター向け・AI向けGPUの需要増が予想されていたが、実際にガイダンスに反映された形だ。
 同社のコレット・クレス最高財務責任者(CFO)は電話会議の冒頭で、「生成AIは当社製品の需要を大幅に上方修正し、我々の市場全体の広範な世界的成長とチャンスをもたらした」とコメントした。また、需要の急増に応えるため、今年下半期に大幅に供給を増やす措置を講じたことも明らかにしている。
 ブローカーの間では、目標株価を大幅に上方修正する動きが相次いだ。例えばサスケハナは「過去最高の上振れ?(greatest beat of all time?)」と題した最新リポートで、エヌビディアの目標株価を350→450ドル(↑29%)に上方修正。「我々の前で新たなゴールドラッシュが到来しているようだ。エヌビディアはつるはしやシャベルを全て売っている」と形容した。このほか、ベアードが300→475ドル(↑58%)、ウェドブッシュが290→490ドル(↑69%)などに目標株価を引き上げている。


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