米地銀大手のファースト・シチズンズ・バンクシェアーズ(@FCNCA/U)は27日、破綻した米地銀大手シリコンバレーバンク(SVB、現在は継承銀行のシリコンバレー・ブリッジバンク)を買収すると発表した。約165億ドルのディスカウント価格で買い取り、SVBの全預金（約565億ドル）と全ローン（約721億ドル）を引き継ぐ。約900億ドルの有価証券やその他資産は処分するため、管財人の連邦預金保険公社(FDIC)に残す。また、引き継いだローンに絡み、損失の一部をFDICが引き受ける「損失分担契約」も締結した。
　今月10日の破綻から約2週間余りで破綻処理に一区切りをつけた形。FDICが26日夜に発表したプレスリリースによると、シリコンバレー・ブリッジバンクの17支店は27日から、「ファースト・シチズンズ・バンク＆トラスト・カンパニー（ファースト・シチズンズの中核銀行）」の支店として営業を始める。
　27日のNY株式市場では、ファースト・シチズンズ株が前日比53.74％高の895.61ドルと急騰して取引を終えた。


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