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2023/05/10 08:49

米国株大引け概況(詳報): ダウ小幅続落、CPI発表控え警戒感 無料記事

 9日のNY株式市場は、インフレ統計を控えて軟調な展開。主要指標のダウ平均が前日比56.88ドル(0.17%)安の3万3561.81ドルと小幅続落し、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が77.37ポイント(0.63%)安の1万2179.55ポイントと反落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、18.95ポイント(0.46%)安の4119.17ポイントと反落して引けている。
 10日に発表される4月の消費者物価指数(CPI)を前に、買いがやや手控えられている状態。4月CPIは前月比で約0.4%上昇し、3月(0.1%上昇)から加速することが想定されている。債務上限を巡る懸念もくすぶる。バイデン大統領は同日夕方、同問題について議会指導部と協議する予定となっていた(結果、進展はなし)。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち8業種が下落(下落率はすべて1%未満)。大型ハイテク株が含まれる情報技術やコミュニケーションのほか、素材、ヘルスケアなどが弱含んだ。IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が1.00%安、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が0.54%安、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が1.99%安、製薬大手のイーライ・リリー(@LLY/U)が1.00%安と下落している。
 一方、資本財やエネルギー、一般消費財といった3セクターは逆行高。航空機大手のボーイング(@BA/U)が2.34%高、航空部品メーカー大手のトランスダイム(@TDG/U)が4.68%高、ホームセンター大手のホーム・デポ(@HD/U)が0.92%高と値を上げた。ボーイングに関しては、ライアンエアーから「737MAX」の大型受注を獲得したことが刺激材料となった。
 決算銘柄は高安まちまち。好決算を受けてビッグデータ分析大手パランティア・テクノロジーズ(@PLTR/U)が23.39%高と急伸する一方、通期営業利益率の見通しを引き下げた電子決済サービス大手ペイパル・ホールディングス(@PYPL/U)が12.73%安と急落した。




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