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2022/11/07 11:12

アトラシアンが29%安、1Q利益や2Q予想の下振れを嫌気 無料記事

 先週末4日のNY株式市場では、コラボレーションツール開発のアトラシアン(@TEAM/U)が前日比28.96%安の123.73ドルと急落して取引を終えた。業績ガイダンスの下振れなどが嫌気され、2020年3月以来の安値を更新している。
 前日引け後に発表された第1四半期(7〜9月)決算は、売上高が前年同期比31.49%増の8億739万ドルに伸びるなか、純損失が1374万ドルに縮小するという結果だが(前年同期の純損失は4億1120万ドル)、売上高が市場予想(約8億595万ドル)にほぼ一致し、調整後希薄化後EPS(非GAAP、0.36ドル)が市場予想(約0.38ドル)をやや下回った。9月末時点の総顧客数は24万9173件に拡大したが(当四半期は6550件の純増)、こちらも市場予想(約25万700件)に届いていない。
 市場がさらに警戒したのは低調なガイダンス。会社側は第2四半期(10〜12月)の売上高を「8億3500万〜8億5500万ドル(前年同期:6億8852万ドル)」と予想したが、市場予想(約8億7920万ドル)を下回った。増収率が21〜24%に減速すると見込んだ形だ。
 共同創業者のスコット・ファークワー共同最高経営責任者(CEO)は電話会議で、「不安定な世界経済の影響を感じている」とコメント。アトラシアンの無料ユーザーが有料サービスに移行するペースが鈍化していることも指摘した。ファークワー氏は成長鈍化を踏まえ、「今後は従業員数の増加ペースを抑制する」と補足している。


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