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2022/11/21 09:06

10月中古住宅販売件数は前月比5.9%減、9カ月連続のマイナス成長 無料記事

 全米不動産業者協会(NAR)は18日、10月の中古住宅販売件数(季節調整済み、年率換算ベース)を発表し、前月比5.9%減の443万戸に縮小したことを明らかにした(前年同月と比べると28.4%減)。市場予想(約440万戸)ほど悪化しなかったが、9カ月連続でマイナス成長となった。
 中古住宅の在庫量は、10月末時点で約3.3カ月分に相当する122万戸(需給バランスのとれていた通常の在庫状態は4〜6カ月分)。9月末、前年同月末から0.8%減っている。
 中古住宅の販売価格(中央値)は37万9100ドル。前年同月比で6.6%上昇したが(128カ月連続の上昇)、6月に過去最高値(41万3800ドル)をつけた後、4カ月連続で低下した格好となる。
 NARチーフエコノミストのLawrence Yun氏は統計結果の背景について、「住宅ローン金利がさらに上昇したため、10月には住宅ローンの資格を失う潜在的購入者が増えた。国内物価の高い地域、住宅価格の上昇が近年激しかった地域で、この影響は大きくなる」と指摘した。
 中古住宅販売(米国住宅販売市場の約90%)のデータを集計するNARは、約130万人の会員を持つ米不動産業界で最大の団体。会員は住宅用・商業用不動産のブローカー、不動産販売員、不動産管理者、不動産鑑定士、不動産カウンセラーなど不動産業界の関係者で構成されている。


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