詳細
検索 (期間指定)
期間

2023/04/17 09:25

3月の小売売上高は前月比1.0%減、予想以上に悪化 無料記事

 米商務省センサス局は14日、3月の小売売上高(速報値、季節調整済み、インフレ未調整の名目ベース)を発表し、前月比1.0%減の約6917億ドルに縮小したことを明らかにした(前年同月比では2.9%増)。市場予想(約0.5%減)以上に落ち込んだ格好だ。1〜3月の3カ月間では、前年同期比で5.4%増加した。
 自動車・部品を除いた3月・小売売上高は前月比で0.8%減った(市場予想:約0.4%減)。種類別では、ヘルス・パーソナルケア店(薬局・ドラッグストアなど)が0.3%増、スポーツ用品・趣味・本・音楽店が0.2%増、その他小売店が0.2%増、非店舗販売が1.9%増、飲食店が0.1%増と堅調な半面、自動車・部品ディーラーが1.6%減、家具店が1.2%減、家電量販店が2.1%減、建材・園芸資材店が2.1%減、食料・飲料販売店(スーパーなど)が0.1%減、ガソリンスタンドが5.5%減(価格の下落によるもの)、衣料品店が1.7%減、GMS(百貨店など)が3.0%減と苦戦した。
 CNBCによると、3月の小売売上高は、1月の急増後に消費者が2カ月連続でより慎重になっている兆し。約1年に渡って利上げが継続されるなか、自動車や家具、家電などの消費が冷え込みつつあるとの見方が強まっている。
 毎月第10営業日に発表されるこの統計は、小売業の月間売上高を推定したもの。国内総生産(GDP)の約7割を占める個人消費の動向を示す統計として、市場で注目されている。調査の方法は、小売・食品サービス企業4700社をサンプリングし、そのデータに基づいて計算するというもの。自動車・部品の占める割合が比較的大きいため、この要素を除いたベースも公表されている。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース