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2023/05/16 08:59

5月のNY連銀製造業指数は下振れ、プラス10.8→マイナス31.8に急低下 無料記事

 米ニューヨーク連邦準備銀行(NY連銀)は15日、5月の製造業景気指数(季節調整済み)を発表し、前月(プラス10.8)を42.6ポイント下回るマイナス31.8に急低下したことを明らかにした(調査は2〜9日に実施)。市場予想(約マイナス3.9)以上に悪化した格好。4月に5カ月ぶりにプラス圏へ浮上したが、改めてマイナス圏に沈んでいる。
 個別指標は軒並み悪化。「新規受注」がマイナス28.0(↓53.1)、「出荷」がマイナス16.4(↓40.3)、「受注残高」がマイナス13.2(↓13.2)、「配送時間」がマイナス5.7(↓5.7)、「在庫」がマイナス12.3(↓20.5)と低下している。インフレ高進で注目されていた投入価格と販売価格は、それぞれ34.9(↑1.9)、23.6(↓0.1)となった。
 6カ月先の見通しを示す将来指数は改善しプラス9.8(↑3.2)に上向いた。
 毎月15日前後に発表されるこの統計は、米サプライマネジメント協会(ISM)の製造業景況感指数(PMI)やフィラデルフィア連銀の製造業景況指数などと同様、製造業の景況感を表し、景気動向の先行指標とされる。PMIと異なり、ゼロが景気の拡大・縮小の分岐点。NY連銀が行うこの調査では、管轄地区内(NY州)の製造業幹部(主に社長またはCEO)約200人を対象に実施し、その回答から指数を計算する(02年に調査開始。調査データは01年7月から)。


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