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2023/07/21 08:52

米国株大引け概況(詳報): まちまち、ナスダックは2%安 無料記事

 20日のNY株式市場は、決算発表銘柄を中心に売り買いが交錯する展開。主要指標のダウ平均が前日比163.97ドル(0.47%)高の3万5225.18ドルと9日続伸する一方、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数は294.71ポイント(2.05%)安の1万4063.31ポイントと急反落で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、30.85ポイント(0.68%)安の4534.87ポイントと反落して引けている。
 この日注目を集めたのは、前日引け後に決算を発表した電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)、ネット動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/U)がともに急落したこと。それぞれ9.74%安、8.41%安と売り込まれた。また、直近決算で在庫調整の継続を明らかにしたファウンドリー世界最大手、台湾積体電路製造(@TSM/U)も5.05%安と急落。年初から相場をけん引してきたIT・半導体銘柄が軒並み値を下げ、公益やヘルスケアなど他のセクターに資金が流れた。米国債は売られ、2年債利回りが4.84%(↑0.07ポイント)、10年債利回りが3.85%(↑0.10ポイント)と上昇している。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち4業種が下落。大型ハイテク株が含まれる一般消費財(↓3%超)、コミュニケーション(↓2%超)、情報技術(↓2%超)の3セクターで下げが目立つ。テスラやネットフリックスが急落したほか、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が3.99%安、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が4.27%安、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が3.31%安と売られた。
 一方、公益やヘルスケアなど7業種は軒並み上昇。好決算でヘルスケア大手のジョンソン・エンド・ジョンソン(@JNJ/U)が6.07%高と急伸したほか、アボット・ラボラトリーズ(@ABT/U)が4.24%高、再生エネルギー大手のネクステラ・エナジー(@NEE/U)が2.77%高、小売大手のウォルマート(@WMT/U)が1.85%高と値を上げた。


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