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2022/09/22 10:48

米国株2年債利回りが4%突破、2007年以来の高水準 無料記事

 21日のNY債券市場では、米連邦準備理事会(FRB)がよりタカ派的な見通しを打ち出したことを受け、政策金利動向に影響を受けやすい2年債利回りが4.05%(前日比↑0.08ポイント)と上昇基調を継続した。「4%」の大台を超え、2007年以来の高水準を切り上げている。
 一方、長期金利を代表する10年債利回りはこの日、(一時3.62%まで上昇したものの)3.53%(↓0.03ポイント)に低下した。市場が最も注意を払う2年債利回り・10年債利回りのスプレッドが拡大し、景気後退リスクが一段と高まっていることを示唆している。
 21日の連邦公開市場委員会(FOMC)では、インフレ抑制に向けてさらにタカ派的なスタンスが示された。市場予想通り0.75%の利上げが決められたほか(FFレート:3.00〜3.25%)、22年末の金利予想(中央値)が4.4%(従来予想:3.4%)に引き上げられている。今年残りあと2回の会合(開催日:11月1〜2日、12月13〜14日)でさらに計1.25%分(=0.75%と0.50%)の利上げが実施されることを意味する。また、23年予想と24年予想もそれぞれ4.6%(同:3.8%)、3.9%(同:3.4%)に引き上げた。ターミナルレート(利上げサイクルの最終到達水準)を4.6%(=レンジでは4.50〜4.75%)と想定し、利下げに転じるタイミングを24年と見込んだ格好だ。


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