17日のNY株式市場は、幅広いセクターで買いが継続する展開。主要指標のダウ平均が前日比229.71ドル（0.52％）高の4万4484.49ドルと続伸し、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が155.16ポイント（0.75％）高の2万885.65ポイントと4日続伸して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、33.66ポイント（0.54％）高の6297.36ポイントと続伸で引けている。ナスダックとS&P500は最高値を更新した。
　堅調な経済指標と多数企業の好決算が支援材料。6月小売売上高が2カ月連続のマイナス成長後に前月比0.6％増えたほか、前週の新規失業保険申請件数が22万1000件（前週比↓7000件）と市場予想（約23万3000件）より低水準だった。消費・雇用の底堅さを受け、景気敏感セクターを中心に買いが入る流れとなっている。
　セクター別では、S&P500全11業種のうち9業種が軒並み上昇（ヘルスケアとREITが下落）。金融、情報技術、生活必需品、資本財（0.87％）など幅広いセクターが強含んだ（上昇幅は全て1％未満）。ファウンドリー最大手の台湾積体電路製造（TSMC：@TSM/U、2330/TW）が好決算で3.38％上昇するなか、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が0.95％高、半導体大手のブロードコム(@AVGO/U)が2.01％高、業務用ソフトウェア・クラウド大手のオラクル(@ORCL/U)が3.09％高と軒並み最高値を切り上げている。
　好決算の非ハイテク株も高い。飲料大手のペプシコ(@PEP/U)が7.46％高、航空大手のユナイテッド・エアラインズ(@UAL/U)が3.11％高、保険大手のトラベラーズ(@TRV/U)が3.81％高、地銀大手のシチズンズ・フィナンシャル(@CFG/U)が3.94％高、工具メーカー大手のスナップオン(@SNA/U)が7.92％高と値を上げた。


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