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2022/10/28 08:44

米国株大引け概況(詳報): ダウ5日続伸、ナスダックは続落 無料記事

 27日のNY株式市場は、大型ハイテク株とそれ以外の銘柄でまちまちな展開。主要指標のダウ平均が前日比194.17ドル(0.61%)高の3万2033.28ドルと5日続伸する一方、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が178.32ポイント(1.63%)安の1万792.67ポイントと続落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も続落し、23.30ポイント(0.61%)安の3807.30ポイントで引けている。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち6業種が下落(5業種が上昇)。この日も大型ハイテク株の業績悪化が相場の逆風となり、大型ハイテク株が含まれるコミュニケーション(↓4%超)、情報技術(↓1%超)などの下げが目立った。市場の注目を集めたのは、SNS大手メタ・プラットフォームズ(@META/U)の急落。前日引け後に発表した7〜9月期決算で2四半期連続の減収と利益の下振れなどを明らかにしたため、24.56%安を強いられた。ハイテク売りを加速させ、前日に急落したアルファベット(@GOOGL/U)、マイクロソフト(@MSFT/U)もそれぞれ2.34%安、1.98%安と続落。引け後の決算発表を控えたアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)とアップル(@AAPL/U)もそれぞれ4.06%、3.05%ずつ値を下げた(アマゾンは引け後も約13%の下落)。
 一方、好決算銘柄を中心にビッグテック銘柄以外は総じて堅調。建機大手のキャタピラー(@CAT/U)が7.71%高、重電大手のハネウェル・インターナショナル(@HON/U)が3.27%高、製薬大手のメルク(@MRK/U)が1.35%高、ファストフードチェーン大手のマクドナルド(@MCD/U)が3.31%高と値を上げるなど、多数のダウ構成銘柄が上昇した。「利上げペースが鈍化する」との思惑がくすぶるなか、米国債が買われ、2年債利回りが4.27%(↓0.13ポイント)、10年債利回りが3.92%(↓0.08ポイント)と低下したことも支援材料となっている。


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