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2023/04/07 08:54

米国株大引け概況(詳報): ダウほぼ横ばい、ナスダックは反発 無料記事

 6日のNY株式市場は、景気後退懸念がくすぶるものの底堅い展開。主要指標のダウ平均が前日比2.57ドル(0.01%)高の3万3485.29ドルとほぼ横ばい、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が91.10ポイント(0.76%)高の1万2087.96ポイントと反発して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、14.64ポイント(0.36%)高の4105.02ポイントと小反発で引けている。
 この日は7日の休場(グッドフライデー)や7日発表の3月雇用統計を控えて、やや様子見ムード(出来高は低め)。この日に発表された新規失業保険申請件数が上振れたため、5日までに発表された3月ADP雇用統計や2月JOLT求人件数の下振れとあわせ、市場では労働市場で陰りがみられることが警戒されている。
 ただ、朝方に主要指数が安く寄り付いたものの、売り一巡後は大型ハイテク株を中心に買い戻す動きが広がった。このところ金利が下落基調にあり、安定していることが支えとなっている(この日の2年債利回りと10年債利回りはそれぞれ↑0.05ポイントの3.83%、横ばいの3.31%)。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち8業種が上昇。大型ハイテク株が含まれるコミュニケーションや情報技術のほか、ディフェンシブな公益などのセクターが底堅かった。ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が3.78%高、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が2.19%高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が2.55%高、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が0.95%高と値を上げている。アルファベットに関しては、ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が「グーグルが検索エンジンに対話型AIを搭載する計画」と報じたことが刺激材料となった。
 一方、景気後退懸念がくすぶるなか、エネルギーや素材、資本財など景気敏感セクターは弱含み。石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)とシェブロン(@CVX/U)がそれぞれ1.66%、1.31%ずつ売られたほか、肥料大手のモザイク(@MOS/U)が5.66%下落した。


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