先週末9日のNY株式市場は、大型ハイテク株を中心に強含む展開。主要指標のダウ平均が前日比43.17ドル（0.13％）高の3万3876.78ドルと4日続伸し、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が20.62ポイント（0.16％）高の1万3259.14ポイントと続伸して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、4.93ポイント（0.11％）高の4298.86ポイントと小幅に続伸している。ただ、小型株を代表するラッセル2000指数は、15.07ポイント（0.80％）安の1865.71ポイントと続落して引けた。
　前日にS&P500の「強気相場（10月の直近安値から計20％上昇）」入りが確認された後、この日もやや高く寄り付いた。翌週に5月消費者物価指数(CPI)や連邦公開市場委員会(FOMC)が控えていることもあり、多くの銘柄が反落したものの、主要指数は結局プラス圏で引けている。
　セクター別では、S&p500全11業種のうち5業種が上昇（6業種は下落）。大型ハイテク株が含まれる情報技術、一般消費財、コミュニケーションの3セクターが強含み、相場を下支えした。業務用ソフト大手のオラクル(@ORCL/U)が2.21％高、クリエイティブソフト大手のアドビ(@ADBE/U)が3.41％高、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が4.06％高、ネット動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/U)が2.60％高と値を上げている。11日続伸を達成したテスラは、充電施設の共同使用を巡るゼネラル・モーターズ(@GM/U)との提携が好感された。
　一方、素材やエネルギー、資本財など6業種は弱含み。化学大手のダウ(@DOW/U)が1.97％安、種子・農薬大手のコルテバ(@CTVA/U)が2.40％安、石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)が0.74％安、運送会社のオールド・ドミニオン・フレート・ライン(@ODFL/U)が3.37％安と値を下げた。


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