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2023/03/29 08:48

米国株大引け概況(詳報): 弱含み、ナスダックは続落 無料記事

 28日のNY株式市場は、薄商いのなかでやや弱含む展開。主要指標のダウ平均が前日比37.83ドル(0.12%)安の3万2394.25ドルと小反落したほか、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数は52.76ポイント(0.45%)安の1万1716.08ポイントと続落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も弱含み、6.26ポイント(0.16%)安の3971.27ポイントで引けている。
 銀行システム不安が後退しつつあるものの、金利の上昇はハイテク株などにとって逆風。債券が売られ、2年債利回りが4.08%(↑0.08ポイント)、10年債利回りが3.57%(↑0.04ポイント)に上昇した。また、銀行規制の強化観測は金融株の重し。米連邦準備制度理事会(FRB)などの規制当局は上院銀行委員会の公聴会で、「資産1000億ドルを上回る銀行に対し、より厳しい規則を導入することを支持する」との考えを示している。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち6業種が下落。大型ハイテク株が含まれるコミュニケーション、情報技術、一般消費財などが軟調だった。ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が1.40%安、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が0.42%安、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が0.40%安、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が1.37%安と弱含んでいる。
 一方、エネルギーや資本財など景気敏感セクターを中心に5業種は逆行高。石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)が1.25%高、オキシデンタル・ペトロリアム(@OXY/U)が4.29%高、航空機大手のボーイング(@BA/U)が2.19%高と値を上げた。


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