12日のNY株式市場では、中国のEコマース最大手の阿里巴巴集団HD（アリババ・グループ・ホールディング：9988/HK、@BABA/U）が前日比5.93％安の93.84ドルと急落して取引を終えた。大株主による保有株売却の観測が嫌気されている。
　英フィナンシャル・タイムズはこの日、「アリババ株主のソフトバンクが持株の大部分を売却する動きをみせている」と報じた。昨年にアリババ株290億ドル分を現金化した後、米証券当局への提出資料によると、さらに前払い先渡し契約(prepaid forward contracts)で約72億ドル分を売却しているという。最終的にソフトバンクの出資比率は約3.8％に低下する形だ。
　ソフトバンクはかって、アリババ株全体の約3分の1を保有していた。ソフトバンクと傘下のビジョンファンドはこのところ、投資先であるテック企業のバリュエーション悪化で巨額の損失を計上。虎の子であるアリババ株を放出し、赤字をカバーしていた。


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