18日のNY株式市場は、金利上昇が引き続き相場の重しとなるなかで売られる展開。主要指標のダウ平均が前日比332.57ドル（0.98％）安の3万3665.08ドルと反落し、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が219.45ポイント（1.62％）安の1万3314.30ポイントと続落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、58.60ポイント（1.34％）安の4314.60ポイントと続落して引けている。
　今週発表された主要経済指標が米景気の底堅さを相次ぎ示すなか、金融引き締めが長期化するとの見方が強まりつつある状態。長期金利を代表する10年債利回りは4.91％（↑0.08ポイント）と「5％」に近づき、大型ハイテク株やグロース株の上値を重くした。地政学リスクも警戒材料。17日に起こった病院爆破事件を受け、米バイデン大統領と中東指導者との首脳会談が中止されている。
　セクター別では、S&P500全11業種のうち9業種が軒並み下落（エネルギーと生活必需品のみ上昇）。景気動向に敏感な素材、資本財セクターのほか、大型ハイテク株を含む一般消費財、コミュニケーション、情報技術などが売り込まれた。リチウム大手のアルベマール(@ALB/U)が9.79％安、鉱山開発大手のフリーポート・マクモラン(@FCX/U)が2.38％安、建機大手のキャタピラー(@CAT/U)が4.93％安、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が4.78％安、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が2.54％安、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が2.17％安、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が3.96％安と値下がりしている。
　決算発表銘柄の一角にも売り。第4四半期の利益悪化を示した航空大手ユナイテッド・エアラインズ(@UAL/U)が9.67％安と急落したほか、第3四半期業績が下振れた運送大手のJBハント・トランスポート・サービシズ(@JBHT/U)が8.85％安と沈んでいる。ウェルスマネジメント事業で苦戦した金融大手のモルガン・スタンレー(@MS/U)も6.79％安と売り込まれた。


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