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2023/07/14 08:34

米国株大引け概況(詳報):4日続伸、米利上げ長期化懸念が後退 無料記事

 13日のNY株式市場は、米インフレ統計の低下を好感して買われる展開。主要指標のダウ平均とナスダック総合指数はそろって4日続伸し、それぞれ前日比47.71ドル(0.14%)高の3万4395.14ドル、219.61ポイント(1.58%)高の1万4138.57ポイントで取引を終えた(S&P500指数も4510.04に上昇し、2022年4月以来の高値を記録)。
 6月の米卸売物価指数(PPI)の前月比伸び率は0.1%と、市場予想(約0.2%)を下回っている。食品とエネルギーを除くコアPPIも前月比0.1%とわずかな上昇にとどまった(5月は0.0%)。前日発表された6月の米消費者物価指数(CPI)の伸びも鈍化している。米連邦準備理事会(FRB)による利上げが長引くとの観測が一段と後退するなか、幅広い銘柄が買われた。
 セクター別では、S&P500指数を構成する全11業種のうち9業種が上昇。なかでも、コミュニケーションサービス・セクターの上げが目立つ。対話型人工知能(AI)の「Bard(バード)」を欧州とブラジルで展開すると発表したアルファベット(@GOOGL/U)が4.36%高と急伸したのをはじめ、ネット動画配信大手ネットフリックス(@NFLX/U)が1.43%高、SNS大手メタ・プラットフォームズ(@META/U)が1.32%高、エンターテインメント大手ウォルト・ディズニー(@DIS/U)が0.35%高と値を上げた。
 半導体銘柄を中心に、情報技術セクターも高い。GPU大手エヌビディア(@NVDA/U)が4.37%高、携帯電話向け半導体大手クアルコム(@QCOM/U)が3.74%高、IT大手マイクロソフト(@MSFT/U)が1.62%高、ネットワーク機器大手シスコシステムズ(@CSCO/U)が1.56%高と買われている。
 他の個別動向では、食品・飲料大手ペプシコ(@PEP/U)が2.38%高。23年4〜6月期決算で、売上高と調整後の希薄化後EPSが上振れたことや、通期ガイダンスを引き上げたことが追い風だ。


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