ネット動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/U)は13日、米国で11月3日から広告付き割安プラン「Basic with Ads」を導入すると発表した。月額を6.99ドルに設定している。既存プラン（Basic：月額9.99ドル、Standard：月額15.49ドル、Premium：月額19.99ドル）には影響を与えない。米国のほか、オーストラリア、ブラジル、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、韓国、メキシコ、スペイン、英国でも利用が可能になる。
　広告付きプランでは、1時間視聴あたり平均4〜5分のCMが含まれる（CM1本の長さは15〜30秒）。同ユーザーはコンテンツをダウンロードできず、一部のコンテンツをライセンス制限で利用できない。
　ウォールストリート・ジャーナルなど複数の米現地メディアによると、競合ウォルト・ディズニー(@DIS/U)が広告付きプラン「Disney+ Basic（月額7.99ドル）」の導入を12月に予定するなか、ネットフリックスはその1カ月前に1ドル低い価格で始めることを決めた格好。ネットフリックスの幹部によると、「Basic」から「Basic with Ads」に切り替える顧客がいたとしても、業績にとって「中立〜プラス」の影響になるように価格を設定したという（＝ユーザー1人当たりの広告収入が月額3ドル以上に相当することを示唆した形）。
　13日のNY株式市場では、ネットフリックスが前日比5.27％高の232.51ドル、ディズニーが3.46％高の96.64ドルで取引を終えた。


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