詳細
検索 (期間指定)
期間

2023/06/05 08:46

米国株大引け概況(詳報): 主要3指数が続伸、ラッセル2000は3%超の上昇 無料記事

 先週末2日のNY株式市場は、リスクオンで幅広い銘柄が買われる展開。主要指標のダウ平均が前日比701.19ドル(2.12%)高の3万3762.76ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が139.79ポイント(1.07%)高の1万3240.77ポイントとそろって続伸で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、61.35ポイント(1.45%)高の4282.37ポイントと続伸している。小型株を代表するラッセル2000指数は、62.97ポイント(3.56%)高の1830.91ポイントと大幅続伸で引けた。
 好調な雇用統計を受け、景気後退や利上げ継続の懸念が後退した形。5月の雇用統計では、非農業部門の雇用者数が前月比で33万9000人増え(市場予想:約19万5000人増)、平均時給の伸びが前年同月比で4.3%増(↓0.1ポイント)に減速し、失業率が3.7%(↑0.3ポイント)に上向いた。また、債務上限法案が上院で早期可決され、成立に近づいたことも支援材料と受け止められている。
 セクター別では、S&P500全11業種がすべて上昇。なかでも景気動向に敏感な素材、エネルギー、資本財などのセクターが3%前後の上げを記録した。石油大手のシェブロン(@CVX/U)が2.69%高、建機大手のキャタピラー(@CAT/U)が8.40%高、特殊化学製品大手のデュポン・ド・ヌムール(@DD/U)が7.31%高、鉄鋼大手のニューコア(@NUE/U)が6.21%高と値を上げている。好決算銘柄の一角も買われ、汎用DBプラットフォームを開発するモンゴDB(@MDB/U)が28.01%高、ヨガウエア大手のルルレモン・アスレティカ(@LULU/U)が11.30%高と急伸した。
 一方、通信キャリア銘柄は逆行安。AT&T(@T/U)が3.79%安、ベライゾン・コミュニケーション(@VZ/U)が3.19%安、TモバイルUS(@TMUS/U)が5.56%安と売られた。「IT大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が有料の『プライム会員』向けに格安・無料の携帯電話サービスの提供を検討している」との観測報道が嫌気されている。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース