5日のNY株式市場は、重要統計を控えてやや弱含む展開。主要指標のダウ平均が前日比9.98ドル（0.03％）安の3万3119.57ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が16.18ポイント（0.12％）安の1万3219.83ポイントとそろって小反落で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、5.56ポイント（0.13％）安の4258.19ポイントで引けている。
　6日朝に発表される雇用統計を控え、やや様子見ムードが漂う状態。4日発表のADP雇用統計が市場予想を大きく下回る水準だったが、この日発表された週間の新規失業保険申請件数は市場予想を下回り、米労働市場がなお堅調なことを示唆した。長期金利を代表する10年債利回りは一時上昇する場面もあったものの、結局4.72％（↓0.01ポイント）とほぼ横ばいで終えている。
　セクター別では、S&P500全11業種のうち7業種が下落。なかでも生活必需品が売り込まれたほか、景気動向に敏感な素材、資本財、エネルギーなどが値を下げた。飲料大手のコカ・コーラ(@KO/U)が4.83％安、ペプシコ(@PEP/U)が5.22％安、アルコール飲料大手のコンステレーション・ブランズ(@STZ/U)が3.22％安、日用品大手のクロロックス(@CLX/U)が5.23％安と急落している。クロロックスは業績警告が嫌気され、コンステレーション・ブランズも直近売上高の上振れがプラス材料視されなかった。
　一方、ヘルスケア、金融、情報技術などは強含み。製薬大手のイーライ・リリー(@LLY/U)が1.89％高、クレジットカード大手のビザ(@V/U)が0.98％高、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が1.47％高と値を上げた。


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