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2022/12/02 10:42

3Q上振れでオクタが26%高、需要鈍化傾向も黒字化に期待感 無料記事

 1日のNY株式市場では、企業向けクラウドID管理サービスを手掛けるオクタ(@OKTA/U)が前日比26.46%高の67.43ドルと急騰して取引を終えた。足元業績の上振れなどが好感されている。ただ、年初来ではまだ累計で約70%下落している状態だ。
 前日引け後に発表された第3四半期(8〜10月)決算は、売上高が前年同期比37.17%増の4億8104万ドルに伸びる一方、純損失が2億889万ドルと赤字継続だが(前年同期は2億2131万ドルの純損失)、売上高、調整後・希薄化後EPS(非GAAP、0.00ドル)はともに市場予想(それぞれ約4億6415万ドル、約マイナス0.24ドル)を上回った。
 短期的なマクロ動向には慎重スタンス。Brett Tighe最高財務責任者(CFO)は「前四半期決算の電話会議で話して以降、(マクロ)環境がさらに弱まっている兆しがある」と述べたほか、「北米の中小型サイズの企業からは需要の軟化がみられた」と指摘した。
 会社側は第4四半期(22年11月〜23年1月)の業績について、売上高を4億8800万〜4億9000万ドル(前年同期比で27〜28%増収)、調整後・希薄化後EPS(非GAAP)を0.09〜0.10ドルの黒字と予想した。また、23年1月通期を「約41%増収」に見込む一方、24年1月通期については暫定的に「16〜17%増収」へ鈍化すると想定している。ただ、「コスト管理に注力することで、24年度に非GAAPベースで黒字化し、1ケタ前半の営業利益率を達成できる」と期待した。
 ブローカーの間では、黒字化や収益性の改善に期待する見方が多い。例えばシティグループは、オクタに対する投資判断を「ニュートラル」に据え置いたものの、今回の決算について「低いハードルを見事にクリアし、24年度予想のサプライズとともに、ついに利益エンジンを動かしている」と評価。「予想より良い決算がリリーフラリーにつながった」との見解を示した。


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